フェムテック製品ってどこまで浸透しているの?需要と供給の状況レポート

最近よく聞くフェムテック。

フェムテック製品を自社でも開発しようか考えているが、市場規模は?売上は見込めるの?など悩んでいませんか?

日本のフェムテック市場は2019年頃から急速に拡大し、2020年には約597億円規模に達しています。

そこで今回はフェムテック製品の需要と供給の状況を詳しく紹介します。

この記事を参考に、フェムテック製品を開発を前向きに検討してみてください。

そもそもフェムテックとは?

 

「フェムテック」とは、女性のライフステージにおける「生理・月経」「妊活・妊よう性」「妊娠期・産後」「プレ更年期・更年期」などの様々な健康課題をテクノロジーで解決できる商品やサービスを指します。

フェムテック市場規模

フェムテックという言葉が初めて登場したのは2012年頃と言われており、2019年頃には世界的に普及し始めています。

2021年には「フェムテック」が新語・流行語にノミネートされ、フェムテック市場も急速に成長しました。

米調査会社CB Insightsが発行したレポートによると、世界的な規模は350億ドルで、2030年には500億ドルに拡大すると予測されています。

日本のフェムテック市場も同様に拡大しており、2020年には約597億円の市場規模を記録しました。

参照:フェムケア&フェムテック(消費財・サービス)市場に関する調査

これは、前年比103.9%と急成長しており、今後日本でもフェムテック市場は大きくなると考えてよいでしょう。

フェムテック市場における注目プレイヤー

ステージごとに注目したいフェムテック製品を紹介します。

最新のトレンドやニーズを把握する上で参考になるでしょう。

 

「月経」

明治の調査によれば、20代から40代の女性4,418人のうち85.0%が生理に関する悩みを抱えていることが分かりました。

参照:【20代〜40代男女1万人に聞く、生理の悩み実態調査】

腹痛やイライラ、気分の落ち込みなどの症状があり、仕事のパフォーマンスにも悪影響を及ぼすと感じる女性は多いようです。しかし、調査によると生理の症状があるときでも「対策をしない」と回答した割合は28.8%でした。理由は「がまんできるから」「効果的な対策方法がわからない」などが挙げられています。フェムテック製品やサービスはこうした生理に関連する問題を解決し、女性の生活品質や仕事のパフォーマンスを向上させることを目指しています。月経時にはナプキンやタンポンを使うのが一般的でしたが、2020年頃から日本でもサニタリーショーツが主流になってきています。

ゴワつきやムレ・かゆみを感じないため、生理中も快適に過ごせます。

参照: 【公式】Period.オンラインストア |

「妊活、不妊」

日本は夫婦の5組に1組が何らかの不妊治療を受けていると言われている不妊大国です。不妊治療を受ける夫婦は年々増加しています。不妊治療を受ける方むけサービスが今後も増えることが予測されます。
ファミワンは、妊活や不妊についてLINE経由で専門家に相談可能なサービスです。

対面で聞きにくい場合や、仕事で忙しくて病院に行けない女性をサポートしています。

このような不妊治療を受ける方むけサービスが今後も増えることが予測されます。

参照:妊活LINE相談サービス ファミワン

「産後ケア」

日本産婦人科学会によって、高齢出産は「35歳以上初産婦 」と定義されていますが、ここ数年はさらに年齢があがり、40歳を過ぎてから初めての出産に挑む女性も決して少なくはありません。より手ごろに利用できる施設やサービスも増えつつある今、一般人でも利用を検討する人が増えてきています。
高齢妊婦増加の背景に女性の社会的進出があることを考えると、今後はさらに、産前・産後に多額を投資する夫婦が増えることも予想されます。
参照:産後ケアホテル マームガーデン葉山

「更年期 」

更年期は女性ホルモンバランスが乱れ、心身が不調になりやすい時期です。現在の日本人女性の閉経年齢は平均50.54歳です。 閉経前後の5年間に更年期症状を呈することが多く更年期症状の持続期間は、通常1〜2年、長くても2〜3年で終わるものとされています。 しかし個人差があり7年〜8年間苦しまれるケースもあります。50代はまだまだ子育てで忙しく働く方も多いためリラックスできるような商品やサービスにニーズがあり、今後も増えるでしょう。

参照:セントフローラ バランシングオイル |

「婦人科系疾患 」

近年、日本女性に乳がんが特に増加しています。主な理由として、食生活の欧米化もありますが、女性の社会進出があると考えられています。女性の社会進出の増加によって、妊娠・出産を経験する人が減少し、女性が生涯に経験する月経の回数が多くなりました。月経中はエストロゲンが多量に分泌されるため、この回数が増えたことが、乳がんの発生と進行に影響を及ぼしている可能性があります。なかなか忙しくて検診に行けない方も多いので、セルフチェックやそれを促すサービスなども今後需要が高まると思われます。

参照:乳がん検診手袋

「セクシャルウェルネス」

近年女性のセクシュアルウェルネスが新しい価値観として受け入れられ、関心が高まっています。従来のアダルトグッズはあからさまなデザインが多く、多くの女性が「購入をためらっていましたが、パッと見では分からないデザインで、初心者にも手に取りやすいものが増えてきています。

参照: aib公式サイト – aib-selfcare

フェムテック製品の普及度合い

ここまでフェムテックの市場規模拡大・注目度拡大について触れてきましたが、実は認知度はまだまだ低いのです。宝島社が行った調査では、10~70代の読者2,230名のうち、フェムテックという言葉を知っているのはたったの8.7%でした。

そのうち「意味まで理解している」と答えた割合はわずか3.2%にとどまりました。

参考:【“フェムテック” 意味を知っている人わずか3%】

このような現状は、メーカーや関連企業にとってマーケティングのチャンスでもあります。

フェムテックに関する情報発信や啓発活動を通じて、認知度を高めることで潜在的な顧客層を開拓できると弊社では考えています。

今回はフェムテック製品の需要と供給について紹介しました。 市場規模は今後ますます拡大していくと予想され、今から取り組むことでビジネスチャンスを掴めるはずです。フェムテックトレンドを捉えたマーケティング戦略を展開し、新規顧客を獲得するためのアプローチを強化しませんか?

弊社には、フェムテック 、女性の健康に詳しい国家資格保有者や専門分野で活躍する専門家が多数所属しています。企画開発支援、コンテンツ開発から市場分析、戦略立案までマーケティング・プロモーションに必要な要素をワンストップでご提供することが可能です。ぜひお気軽にご相談ください。

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