年齢に関わらず、原因や種類も様々な＂シミ＂の悩み。

シミ対策には色々なアプローチがあり、化粧品から薬、施術まで幅広い選択肢があります。

それぞれの方法には特徴やメリット・デメリットがあり、シミの種類や肌質、生活スタイルに応じた選択が必要です。

 

ここでは、シミ対策の最前線における化粧品、薬、施術について、なにがベストなのか。

また、その効果や理由も詳しく解説します。

 

化粧品でのシミ対策

 

◼︎ビタミンC誘導体を含む美容液・化粧水 

ビタミンC誘導体は、美白成分として高い効果が期待される成分です。

ビタミンC誘導体には、メラニンの生成を抑える作用があり、シミの原因であるメラニンの生成を抑制します。

また、抗酸化作用もあるため、紫外線やストレスから肌を守り、肌の老化を遅らせる効果もあります。ただし、敏感肌の方には刺激になることもあります。低刺激な製品を選ぶと良いでしょう。

 

◼︎トラネキサム酸配合の化粧品 

トラネキサム酸は、美白効果が高く、特にモルモンバランスの影響によってできる肝斑の改善に効果があるとされています。

抗炎症作用もあり、肌の赤みや、くすみの原因となる炎症を抑える効果もあります。

トラネキサム酸を含む美白美容液や化粧水は、毎日のスキンケアに取り入れやすいので、

シミが気になり始めの初期段階のシミ対策としてもおすすめです。

 

◼︎ナイアシンアミド配合のクリーム 

ナイアシンアミド（ビタミンB3）は、メラニンの生成を抑え、肌のターンオーバーを正常化する作用がある成分です。

また、シミの予防効果に加え、保湿効果も期待できるため、乾燥が原因でできる小ジワにもアプローチできます。つまり、シミとシワを同時にケアできるうれしい成分です。

ナイアシンアミドを含むクリームは、肌の乾燥が気になる方やシミの予防を重視する方におすすめです。

 

薬でのシミ対策

 

◼︎内服薬：トラネキサム酸とビタミンC 

医師の処方による内服薬の中でも、トラネキサム酸とビタミンCの組み合わせはシミ改善に効果的とされています。トラネキサム酸は肝斑や色素沈着に対して高い効果があります。

ビタミンCは抗酸化作用が強く、肌の健康を保つために役立ちます。

これらの内服薬は、シミの原因であるメラニンの生成を内側から抑えることで、根本的なシミ対策が可能です。

 

◼︎ハイドロキノン外用薬 

ハイドロキノンは、シミの漂白剤とも称される成分で、メラニンの生成を抑制する作用が高くあります。

ハイドロキノン配合の外用薬は、特に濃いシミや紫外線が原因でできる日光性のシミに効果が期待されます。ただし、ハイドロキノンは肌への刺激が強く、副作用が出ることもあるため、医師の指導のもとで使用しましょう。

 

◼︎レチノイン酸（トレチノイン）

 レチノイン酸は、ビタミンAの誘導体であり、皮膚の生まれ変わり（ターンオーバー）を促進し、古い角質を取り除いて、新しい皮膚を生み出す効果があります。

これにより、メラニンが皮膚上部へ押し上げられ、排出し、肌表面に溜まりにくくなるため、

シミを薄くする効果が期待されます。

レチノイン酸も医師の処方が必要で、特に加齢によって皮膚の生まれ変わりが低下してくる年代の方に適しています。

 

施術でのシミ対策

 

◼︎レーザー治療

 レーザー治療は、シミ取りにおいて最も即効性がある方法の一つです。

レーザーの光をシミの色素に照射し、メラニンを分解して排出することで、目に見えるシミを短期間で取り除きます。

主にQスイッチレーザーやルビーレーザーが使用され、色素沈着が強いシミや、はっきりとした輪郭のあるシミに特に効果的です。

施術後にはダウンタイムが必要な場合もありますが、短期間でのシミ除去が可能です。

ただし、シミの種類によってはかえってシミが濃くなる可能性があり、レーザー治療が向かないものもあります。

 

◼︎IPL（フォトフェイシャル）

 IPL（Intense Pulsed Light）治療は、幅広い光の波長を使用してシミやそばかす、くすみを改善する施術です。

レーザー治療ほどの即効性はないものの、皮膚へのダメージが少なく、定期的な施術で徐々にシミを薄くすることが可能です。ダウンタイムがほとんどないため、仕事や予定に影響を与えにくく、通いやすいメリットがあります。

 

◼︎ケミカルピーリング 

ケミカルピーリングは、酸を使って皮膚の古い角質を剥がし、新しい皮膚の再生を促進する施術です。

シミの原因となるメラニンが含まれた角質が除去されるため、くすみや薄いシミに効果的です。

また、シミの治療だけでなく、皮脂分泌が多い方やニキビ跡が気になる方にも適しており、肌質を整えつつシミ対策ができます。ただし、乾燥肌や敏感肌の方には刺激が強い場合があるため、注意が必要です。

 

まとめ

日常的にケアをしながら、シミができないように予防をしていくには、

ビタミンC誘導体やナイアシンアミドを含む美白化粧品がおすすめです。

 

また、内側からのサポートとして内服薬でメラニン生成を抑制していったり、

外用薬で皮膚の生まれ変わりを促進しメラニンを排出させていくなどの選択肢もありますが、医師の処方が必要となります。

 

即効性を求めるなら、シミの種類や範囲に応じて、レーザー治療やIPL、ケミカルピーリングなどの施術が効果的ですが、シミの種類により向き不向きがあるため、自分がどの種類のシミなのか正しい判断が必要です。

いずれにしても、シミの状態や肌質、ライフスタイルによって、どんなケアがピッタリなのかを美容カウンセラーや皮膚の専門家によって判断してもらうと安心ですね。

 

美容や皮膚の専門家が多数在籍している弊社では、希望に合わせた専門家をご紹介することが可能です。ぜひ一度ご相談ください。