発売後に後悔しない! 商品企画に使いたい「フレームワーク」
「化粧品やサプリを作りたい」そう思ったとき、まず何をしますか?
商品づくりは複数の工程があります。やらなければならないことに追われているうちに、企画段階でもっと慎重に検討しておけばよかった…と後悔した経験はないでしょうか?
そんな失敗をしないために活用したいのが「フレームワーク」です。フレームワークの利点のひとつは、“検討漏れ”を防ぐこと。これから商品企画をされる方、あるいは今のやり方に不安を感じられている方に知っていただきたいフレームワークをご紹介します。
【6W3H】企画の全体像をつくる
企画全体を明確化するために使えるのが「6W3H」。マーケティングによく使われる4P(製品(Product)、価格(Price)、流通(Place)プロモーション(Promotion))よりもさらに広範囲に検討することができます。
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<6W3Hの9項目>
Who(誰が):担当者は?
Whom(誰に):ターゲットは?
When(いつ):販売する時期は?コスト回収の期限は?
Where(どこで):販路は?
What(何を):どんな商品?
Why(なぜ):製造販売の目的は?
How(どのように):事業の進め方やプロモーションは?
How many(どれくらいの量で):販売数は?
How much(いくらか):予算は?
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販売数やプロモーションや時期など、この時点で不明瞭な点があっても問題ありません。ここで大切なのはすべて埋めることが大切なのではなく、なぜそう考えたのかを深く掘り下げることです。そして「ここは、これから詰めていかなければいけない」と認識することで、単なる思いつきではなく、売れるための根拠ある答えを導きだすことができます。
【SWOT分析】【3C分析】市場環境・競合を確認
さらに別のフレームワークも活用することで、6W3Hの9項目をそれぞれひとつずつ丁寧に検討することができます。自社だけではなく他社や市場環境といった外部の分析に使いたいのが「SWOT分析」や「3C分析」。
強い競合がいるカテゴリや低迷している市場では、いくら良いものを作ってもいばらの道になる可能性があります。だからこそ競合・市場分析は欠かせません。また外部要因を分析することで、自社の強みや弱みも浮き彫りになり、売るべき商品は何かを認識できるかもしれません。
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<SWOT分析の4項目>
(内部要因)Strength(強み):自社の強みは何か
(内部要因)Weakness(弱み):自社の弱みは何か
(外部要因)Opportunity(機会):自社にとって好機になり得るものは。
(外部要因)Threat(脅威):自社にとって脅威となり得るものは。ライバルは?気を付けるべき市場環境は?
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<3C分析の3項目>
Customer(市場・顧客)
Company(自社)
Competitor(競合)
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なお競合分析にはポジショニングマップもよく用いられます。
どこに競合が集中しているのか、どこが“穴場”なのかを把握することができます。そして狙う位置を特定することで、マーケティングを立てる際の重要な参考材料となります。
【サプライチェーン分析】製造・販売業なら欠かせない
一般的な企画と異なり、製造・販売をするならば調達や物流といったサプライチェーンの分析も重要です。サプライチェーン分析の目的は、流通の各段階における課題や状況を明確化することです。SWOT分析や3C分析のような外部要因を検討するうえでもサプライチェーンの分析は欠かせません。
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<サプライチェーン>
企画→処方設計(調達)→生産→在庫管理→販売
<サプライチェーン分析における検討ポイント例>
・OEM先は?
・原料価格に課題は?
・生産リードタイムは?
・物流先は?
・在庫環境に問題はないか?
・梱包資材の手配は?
・在庫保有期間の上限は?
・発送業務の流れ、課題は?
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サプライチェーン分析によって、たとえば原価が高騰していたり、ロット数が多いと在庫管理に費用がかかったりと、商品企画において重要な点が見つかることもあります。しかし、これらはOEM(製造元)や物流センターと商談を進めるなかでしか分からない場合も。そのためOEMや物流センターの選定・商談はできるだけはやめに進めることが望ましいです。
■市場に詳しい専門家とともに商品企画の精度をあげる
自社の強みは何か。今のリアルな市場状況は? 最適なサプライチェーンとは…。
商品開発は多角面の情報収集をしたうえで慎重な検討が必要です。
しかし時間がない、ノウハウがない、担当者がいないといった問題をお持ちの方も多くいらっしゃいます。お困りの際はぜひお気軽にご相談ください。弊社では商品開発のサポートはもちろん、専門家による商品監修も行っております。ご依頼内容に沿ったベストなサポートをご提案させていただきます。