2025年に向けて、免疫力強化がますます重要視される中、

プロバイオティクス（腸内環境を整える有用菌）や

免疫サポート食品への関心が高まっています。

最新の研究やトレンドを踏まえた、注目の食品や成分をご紹介します。

 

 

プロバイオティクスとは？

プロバイオティクスは、腸内フローラ（腸内細菌の集まり）を整え、

免疫力向上や感染症予防に役立つ善玉菌を含む食品のことです。

代表的な菌種として、以下が注目されています。

 

 

菌種	特徴と効果	主な食品例
乳酸菌（Lactobacillus）	腸内の酸性環境を保ち、悪玉菌の増殖を抑制	ヨーグルト、キムチ、漬物
ビフィズス菌（Bifidobacterium）	腸内のバランスを整え、便秘や下痢の改善に効果的	ヨーグルト、発酵食品
酪酸菌（Butyrate-producing bacteria）	腸のバリア機能を強化し、免疫細胞を活性化	ぬか漬け、大豆発酵食品

 

2025年に注目のプロバイオティクス食品&成分

2025年には、以下のトレンドが注目されています。

 

①次世代プロバイオティクス

・「ナノカプセル化プロバイオティクス」：

腸に届くまでの劣化を防ぎ、より多くの善玉菌が腸に到達する新技術。

 

・「ポストバイオティクス」：

善玉菌が生成する代謝物（短鎖脂肪酸など）を直接摂取することで、より即効性が期待できます。

 

②発酵食品の進化

・プラントベース発酵食品：

植物由来の原料を使用した発酵食品がトレンドに。豆乳ヨーグルトや発酵野菜スムージーが人気。

 

・和の発酵食品の再評価：

ぬか漬け、味噌、納豆など、日本の伝統食が再び注目されています。

 

③免疫強化ドリンク

・プロバイオティクスに加え、ビタミンDや亜鉛などの

　免疫サポート成分を配合したドリンクが人気に。

 

・機能性表示食品として、免疫維持や腸内環境改善をうたう商品が増加しています。

 

④「パーソナライズド・プロバイオティクス」

・パーソナライズド・プロバイオティクスとは、

個人の腸内フローラ（腸内細菌のバランス）や健康状態に合わせて、

最適な善玉菌（プロバイオティクス）を提案し、提供する新しい健康管理のアプローチです。

 

従来の「誰にでも同じプロバイオティクスを摂る」方法とは異なり、

個々の腸内環境や体質に合わせた菌種を選ぶことで、

より効果的な腸活や免疫強化が期待できます。

 

 

2025年に注目の免疫サポート成分

 

・β-グルカン

 

①免疫力の強化

β-グルカンは、

腸内の免疫細胞（特にマクロファージやナチュラルキラー（NK）細胞）を活性化し、

ウイルスや細菌に対する防御力を高めます。

➡️風邪やインフルエンザの予防、アレルギー症状の緩和が期待できます。

 

②腸内環境の改善

β-グルカンは、水に溶けにくい「不溶性食物繊維」として腸内で働き、腸の動きを促進。

➡️便秘の改善や腸内フローラのバランス調整に効果的です。

 

③抗酸化作用・アンチエイジング

β-グルカンは、体内の活性酸素を抑える働きがあり、

老化防止や生活習慣病の予防に役立ちます。

➡️肌の健康や疲労回復のサポートにも効果的。

 

④がん予防・がん治療の補助

β-グルカンは、免疫細胞の働きを強化することで、

がん細胞の増殖を抑制する効果が期待されています。

➡️特に、がん治療の補助食品として研究が進められています。

 

 

・LPS（リポポリサッカライド）

LPSは、主に植物の根や穀物の表皮、一部の微生物に含まれている糖脂質の一種です。

特に、免疫機能を調整する働きが強く、

免疫細胞を活性化する「スイッチ」の役割を持っています。

 

①免疫力の強化

LPSは、腸内のマクロファージ（免疫細胞）を活性化し、

体内に侵入したウイルスや細菌を撃退する働きを促します。
➡️風邪やインフルエンザの予防に効果が期待できます。

 

②抗炎症作用

炎症を抑える効果があり、関節痛やアレルギー症状の改善が期待されています。
➡️花粉症やアトピー性皮膚炎などの緩和に効果的。

 

③生活習慣病の予防

血流を改善し、動脈硬化や高血圧の予防に役立つとされています。
➡️糖尿病やメタボリックシンドローム対策としても注目されています。

 

④美容とアンチエイジング

LPSには抗酸化作用があり、肌の老化防止やシミ・シワの予防に効果的。
➡️美肌やエイジングケアにもおすすめ。

 

・エルダーベリー

エルダーベリー（Elderberry）は、ヨーロッパや北アメリカ原産のスーパーフードで、

古くから「万能の治療薬」として親しまれてきた果実です。

特に、免疫力向上や風邪・インフルエンザの予防に効果が期待され、

近年注目を集めています。

 

①風邪やインフルエンザの予防と症状緩和

エルダーベリーには、ウイルスの増殖を防ぐ働きがあり、
➡️のどの痛みや鼻づまりの軽減に効果が期待できます。
➡️研究では、「風邪の回復期間を約2日短縮する」という報告もあります。

 

②抗炎症作用

体内の炎症を抑え、関節痛や筋肉痛の緩和にも役立つとされています。

 

③抗酸化作用によるエイジングケア

紫外線ダメージの軽減や、肌のハリを保つ効果も期待できます。

 

◎日常に取り入れやすい免疫力強化の食事例

朝食：ヨーグルト＋はちみつ＋ナッツ
昼食：味噌汁＋納豆ごはん
夕食：ぬか漬けやキムチを使った副菜
おやつ：発酵スムージーや腸活ドリンク

 

 

まとめ

2025年のプロバイオティクスや免疫サポート食品は、

「手軽に」「パーソナライズドに」がキーワード。

忙しい日常でも取り入れやすい製品が増え、

より多くの人が自然に免疫力向上に取り組める環境が整っています。

 

日々の食事にプロバイオティクスを意識的に取り入れ、

健康的なライフスタイルを目指しましょう。

 

弊社には、免疫についてのプロフェッショナルなど、専門家が多数在籍しております。

何かお困りの際は、気軽にこちらよりお問い合わせください。